典型的なケースでは、スポーツ中にふくらはぎの内側・中央からやや上の部分（上中1/3部）や、太ももの裏側（ハムストリング）に筋肉の繊維が損傷することが多く見られます。

この損傷により、体重をかけると強い痛みを感じ、通常どおりに歩くのが難しくなります。

肉離れの原因

肉離れは、急激かつ強い筋肉の収縮や、繰り返し同じ動作を行うことによって発生します。

特に、筋肉が収縮している最中に引き伸ばされると、その力に耐えきれず一部が断裂してしまうことがあります。これがいわゆる「肉離れ」です。

ただし、直接の動作だけでなく、疲労の蓄積や体の歪み、動作の癖といった根本的な原因が関係しているケースが多いです。

肉離れの症状

・スポーツ中に「ブチッ」と音がして、強い痛みでその場から動けなくなる
・突然痛みが出て腫れ始め、時間とともに痛みが増す
・歩くと少し痛い、または痛みはないけれど筋肉に張りを感じる（軽度：1度）
・歩くのが辛いほどの痛みがあり、内出血も確認できる（中等度：2度）
・激痛で歩行が困難、押すと強く痛み、患部にへこみが見られる（重度：3度）
・一度良くなったと思っても、同じ部位を何度も痛めてしまう

※肉離れは、筋膜・筋繊維・腱のいずれかが損傷・断裂することで起こり、重症度に応じて3つの段階に分けられます。

急に運動を始めた人や、普段からトレーニングしている人の両方に起こり得る症状です。

完治したように見えても再発しやすいため、初期の適切な対応と予防がとても大切です。

なぜ再発してしまうのか

施術の開始が遅れたり、治療途中で中断してしまうことが、回復を妨げる主な要因となります。

ケガ全般に共通して言えるのは、受傷後できるだけ早く処置を始めることが非常に重要だということです。

また、痛みがやわらいだからといって油断し、運動を再開したり無理に競技に戻ろうとすると、再び同じ箇所を痛めるリスクが高まります。

無理なトレーニングは避け、段階的な復帰を心がけましょう。

当院の施術方法

受傷直後は、RICE処置を行います。

Rest：安静　Icing:冷却　Compression:圧迫　Elevation:挙上の処置を行い患部の炎症を最小限に抑える必要があります。

また、当院ではプロスポーツ選手やオリンピックアスリートも使用している特殊な電気機器がございますので、保険施術と併用することにより早期回復及び、早期の競技復帰を可能にしております。

通院ペースとしては

筋肉の過緊張や神経の炎症が原因の場合は、一か月から三か月をワンクールで考えて頂く必要があります。

症状によって、通院頻度や施術内容が変わりますので、その都度最適な施術を提案致します。

特に、長年の無理がたたっている方、症状がこじれている方や、筋力や柔軟性が低下している方の場合は、日々の筋トレやストレッチ指導も随時指導し、痛みの出ない身体づくりを目指します。

※本文は厚生労働省国家資格：柔道整復師　関野健太郎

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師　大久保俊崇　が監修しています。